【体験】英検準1級に一度落ちたとき、何が足りなかったのか

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受験前から「これは簡単ではない」と感じていた理由

英検準1級を初めて受験したのは2018年1月でした。(2017年度第3回本試験)


当時すでに英検2級には合格していましたが、準1級の過去問を初めて解いたとき、正直な感触は「かなり厳しい」というものでした。

実際、最初に解いた過去問ではRLの正答率は3~4割程度。


問題文のテーマも語彙も、2級とは明らかにレベルが違い、「今の実力では足りていない」という感覚は、受験前からはっきりとありました。

それでも、どこまで通用するのかを確かめたい気持ちもあり、やれる準備をしてから初受験に臨みました。

結果は不合格。ただし「あと少し」でもあった

結果として一次試験は不合格でした。しかし、点数を見てみると、あとRL数問正解していれば通過していた、というレベルでした。


「全く歯が立たなかった」というよりも、「届きそうで届かなかった」という印象が強く残っています。

この結果は、悔しさと同時に、自分の立ち位置を冷静に理解するきっかけにもなりました。


ただし同時に、このレベルを安定して超えるには、明らかに準備が足りないとも感じました。

一番足りなかったのは語彙力(具体的に痛感した瞬間)

振り返ってみて、最大の課題だったのは語彙力です。


英検準1級では試験冒頭に語彙問題がまとめて出題されますが、当時はその時点でかなり苦戦しました。

記憶している限りでは、語彙問題は25問中16問程度しか正解できていなかったと思います。
(現在は要約問題が導入され、語彙問題は18問に減っていますが、当時は語彙の比重がかなり大きい試験構成でした。)

この時点で、「あ、これは厳しいかもしれない」という感覚がはっきりありました。

はっきりと覚えているのですが「classified」がわかりませんでした(機密扱いの、分類された、などの意味です)

一方で、長文は語彙問題に比べればそこまでレベルの高い単語があまり出てきませんが、この時は読むスピードがとにかく遅かったです。

長文を最後まで読むだけでも、とても苦労していました。

この時のリーディングは25/41点だったはずです。(CSEスコア600前後)


準1級では、語彙が足りないと、試験全体が実際にじわじわ崩れていく──その怖さを、この初受験で強く実感しました。

英作文と時間配分も大きな課題だった

英作文についても、書けないわけではないものの、論点が弱く、理由の深掘りが不十分だったと感じています。

この時の英作文のトピックは「人類は将来、地球以外に住むようになると思いますか?」のようなものでした。

当時のライティングでは、現在のように要約問題は導入されておらず、英作文一本で点数とCSEスコアがついていました。

この時の得点は13/16点でした。(CSEスコアは600点を少し超えるぐらい)

英作文を書き切るためにシンプルなテンプレートを事前に用意していました。

トピックに対しては「人類は将来的に、地球以外に住むようになると私は思います」という立場で書きました。

挙げた理由は①地球上でのテロの多発 ②地球温暖化 みたいなものだった記憶がありますが、何とか単語を繋いで書き切った印象でした。

英作文を書く力が足りないだけでなく、リーディングに時間をかけすぎた結果、ライティング全体の時間配分も上手くいきませんでした。

リスニングも”なんとなく”しか聞こえない

リスニングは17/29点ぐらいの得点でした。(CSEスコア560ぐらい)

過去問は6回分ぐらい解いて行ったのですが、それらの方がリスニングに関してはもっと点数が低くて、この本試験ではこれでもまだマシな得点でした。

たまたま正解したものが結構あったと記憶しています。

過去問を解いた時点ですでに気づいてはいましたが、特にPart2が難しくてほとんど手も足も出ない状態でした。

内容の難易度だけでなく、聞き取らなければならない量も多いからです。

ちょっとやそっとじゃすぐにはリスニングは向上しないなぁ、と感じていました。

不合格後、すぐに再挑戦できなかった理由

この試験に落ちた直後、「次の回ですぐに再挑戦しよう」とは思えませんでした。


英検準1級ってタフだなぁって思ったのと同時に、今の生活の中では、十分な英検対策の時間を確保できないという現実の方が大きかったからです。

当時の仕事もそれなりに忙しく、準1級に本気で向き合うには、腰を据えて準備する期間が必要だと感じました。


その結果、再受験までには約1年ほど間が空くことになります。

今振り返って思うこと

この初受験は不合格ではありましたが、自分の課題が非常に明確になった試験でもありました。


語彙、英作文、リスニングの地力、時間配分。どれも「少し足りない」状態では通用しないのが英検準1級です。

この経験があったからこそ、次に受けたときには、学習の優先順位をはっきりさせることができました。


次の記事では、不合格後に具体的に何を変えたのかについて書いていきます。