他の級と同様に、英検1級の面接(二次試験)には、
一次試験に一度合格すると「一次免除制度」の活用によって、最大で面接を4回受験するチャンスがあります。
実際に、私にも今回の一次試験通過により、
合計4回、英検1級の面接を受験する大きなチャンスがありました。
しかし結果は――
一度も合格できませんでした。
私はせっかくの一次免除を使い切ってしまいました。
この記事では、
「なぜ何度も落ちたのか」
「当時の自分は何を誤解していたのか」
を、点数と実体験をもとに正直に書いていきます。
英検1級の面接で、私は4回も合格するチャンスがあった
英検1級では、一次試験に合格すると、その後の一定期間、一次試験が免除されます。
私も、
- 一次試験 初回合格
- 一次免除を3回使用
合計で 4回の二次試験(面接) を受験することが可能でした。
この制度は現在も変わっていません。
「4回もあれば、どこかで受かるだろう」
特に、当時の一次試験を通過したばかりの私は、正直どこかでそう思っていました。
しかし、結果は現実を突きつけるものでした。
点数を並べると、ある“異常”が見えてくる
まずは、4回分の結果を簡単に整理します。
① 2019年11月(合計得点は20/40点)
※合格ラインは27/40点

② 2020年3月(棄権、逃亡)
※ 表向きの理由はコロナウイルスの状況、実際には面接が怖くて逃亡
③ 2020年7月(合計得点は25/40点)
※合格ラインは28/40点

④ 2020年11月(合計得点は21/40点)
※合格ラインは26/40点

ここで、はっきりしている事実があります。
受験した3回すべてで、Short Speechが4/10点。
一度も、
「最後までとりあえず話せた」
と言える回すらありませんでした。
どのようにスピーチが毎回崩壊していたのか
①立場と理由が真逆になっていた(初回)
初回のスピーチトピックは、
「世界平和は達成可能か?」
という、比較的スタンダードなものを選べました。
ただ単に、5つあるスピーチトピックの一番上に置かれ、真っ先に目に入ったからです。
私はスピーチイントロで
「達成可能だ」という立場を表明しました。
しかし、その直後――
なぜか「達成不可能だ」という理由を話し始めてしまったのです。
Q&A一発目の質問で日本人面接官から
「今のスピーチ、本当にその立場でよかったの?」
というような助け舟も出されました。
それでも私は気づかず、
「大丈夫です」
と答えてしまいました。
スピーチが破綻していたことに気づいたのは、試験が終わった後でした。
②準備不足だけでなく、「恐怖」があった(2回目)
この回は、スピーチすらしていません。
2回目の面接は、2020年3月。
ちょうど、日本でもコロナウイルスが爆発的に広がり始めた時期でした。
表向きには
「コロナウイルス感染リスクが高いため、私は受験を断念しました」
という形にすることができるかもしれません。
しかし正直に言うと、
初回面接のあまりの不甲斐なさがトラウマで、私は受験から目を背けました。
またあの場に立つこと、また面接官たちから冷たい表情で見られることが嫌でした。
私はこの時、逃げました。
実際に、受験の申し込みすらしませんでした。
③ Introのあと、完全に沈黙した(3回目)
この回の選んだスピーチトピックは、
「児童労働は止めることができるか」
スピーチのイントロで
「止めることができる」と述べ、
「I believe that education can…」
と言ったところで、完全に言葉が止まりました。
そこから、一言も話せませんでした。
うー、とか、あー、とかは言ったような気がします。
冒頭過ぎからの2分間近くの沈黙。
2分経過を知らせるタイムウォッチの音が鳴るまでの、あの時間の長さと場の気まずさは一生忘れることはできません。
④話せそうなトピックが見つからなかった(最終回)
一次免除の最後の回。
後がないプレッシャーのかかる状況でした
気分転換の意味も込めて、試験会場を変えたりしました。
しかしながら、試験当日、スピーチトピックを見ても、
「これなら話せそうだな」
と思えるものが一つも見当たりませんでした。
そして、なぜか仕方なく選んだのが、
**ODA(政府開発援助)**に関するトピックでした。
理由のようなものは一応スピーチに2つ付けましたが、
自分でも何を言っているのかわからないスピーチでした。
それでも、Interactionの点数に少し希望が見えた
一方で、少し希望がありました。
3回目の試験では、Interactionが8/10点。
沈黙スピーチの直後にもかかわらず、
- Corporate Social Responsibility, CSR(企業の社会的責任)
- economic disparity(経済格差)
- materialism(物質主義)
といった語を使いながら、Q&Aでは比較的リズムよく答えられた感触がありました。
面接官が小さくうなずいてくれたり、適宜アイコンタクトを取ってくれた感覚を今でも覚えています。
私は
「全く英語を話せない人間」
ではなかったのかもしれません。
当時の私は、スピーチを完全に誤解していた
今振り返ると、当時の私はこう思っていました。
- ショートスピーチって意味あるの?
- 何の役に立つの?
- その辺の対策本の例文を暗唱しておけばいいんでしょ?
正直、スピーチが大嫌いでした。
やりたくない。
でも受かりたい。
練習方法もよく分からないまま、1人で面接対策のようなものを繰り返し、
試験当日の「その場」で何とかしようとしていました。
結果として、ショートスピーチは毎回4点で止まり続けました。
今なら、ここから絶対に立て直せる
この時期の私は、完全に行き詰まっていました。
しかし今なら、はっきり言えます。
- 英検1級のショートスピーチは才能ではない
- 再現可能な“型”と練習方法がある
- 問題は英語力そのものではない
この失敗の連続が、数年後の私の英検1級リベンジに繋がっていくことになります。
その話は、また別の記事で詳しく書こうと思っています。

